ドイツ生活備忘録Vlog

2017-2018:バイエルン州の町に1年間交換留学。2019年にゲーテ試験 C2取得。2021-2023:コンスタンツ大学に修士号。

【日本からドイツの大学に出願!】意外と大変なコピー認証、郵送作業、Uni-assist

ドイツ大学アプライ

日本でドイツの大学(院)にアプライ(応募)した際の備忘録。

大学のアプライってめんどくさい!よくわからない!そうなんです。

最初意味不明すぎて発狂しそうでした。

結構大変です。泣

 

アプライは基本的に以下の要領。

(1)どの大学、学部に応募するのか

まずは、どの大学のどの学部を受けようかを当たり前なのですが、決める必要があります。ドイツの大学は日本みたいに大学の偏差値の差が著しくあるものではなく、「ここの大学は偏差値が高いからここに行くんだ!」と言って決める人はほとんどいないです。ドイツ人の友人によるとどちらかというと「この大学のこの学部は有名だ」というように学部から大学を決めるパターンが多いそうです。

後は基本的に街の好みです。大都市に住みたいのか、それとも自然の多い場所で静かに勉強したいのか。南ドイツがいいのか、それとも首都ベルリンがいいのか、など。

交通のアクセスも大事ですね。

 

(2)アプライ期間・提出書類のチェック

志望する大学を決定したら大学のHPをチェックし、アプライ期間と提出書類の確認を事前にしておくとスムーズです。

冬学期から入学を希望する場合、ほとんどの大学は5月にアプライを開始します。

中には3月、4月から始まるところもあるので要注意。

アプライには後述するコピー認証および郵送が必要なため、ドイツ外にいてアプライをする場合には早い段階で処理する必要があります。

HPには必要書類も記載されているので、そちらもチェックしましょう。

大体の場合には、以下の5つのものが必要になります。

①高校の卒業証明書

②高校の成績証明書

③大学の卒業証明書

④大学の成績証明書

⑤ドイツ語能力の証明書

 もちろん、英語またはドイツ語のものが必要です。

+αでパスポートのコピー、履歴書、志望動機、大学教授の推薦書(稀)、経済能力証明書(稀)など。

 

 (3)大使館に認証コピーを取りに行こう

アプライ期間が始まりました、と仮定します。

アプライには2種類あります。

①大学のHPから直接応募、②Uni-assist経由

①の場合には、大学のHPから案内されるサイトに登録し、そこから必要情報の登録や書類をアップロードします。

②は、大学が入学受付作業を外部に委託している場合です。

uni-assistというベルリンにある委託業者が応募処理をしており、こちらのページから応募する必要があります。

Uni Assist e.V. Online Portal (uni-assist.de)

※uni-assistで応募するとめちゃくちゃ手数料がかかります。1つの学部に応募するのにだいたい1万円(70ユーロ)。2つ目の応募からは1学部につき4000円程度(30ユーロ)。

 

①②どちらにも共通しますが、アプライに必要な書類には、日本にいる場合、基本的に在日ドイツ大使館による認証が必要です。

各大学のHP・必要書類のページに詳しく書かれていますが、例えば大学の卒業証明書で「beglaubige Kopie」というのは認証が必要なもので、単純に大学の卒業証明書をコピー機でコピーしたものでは受け付けてもらえなく、大使館にいって「これは本物ですね、原本と同じものですね」という証明であるスタンプが必要です。

 

「え、でも大学の卒業証明書なんて申請すれば好きなだけもらえるし原本を出せばいいんじゃない?」

残念ながら原本はダメなんです。ドイツでは原本ではなく、重要な書類には認証が必要のようで、たぶん、原本を出してこられてもこれは原本ということはどうやって証明できるのか、ということなんでしょう。

なので、大使館のお墨付きが必要なんですね。

コピー認証の手続きには大使館に行く必要があるので、まず、大使館のHPからアポを取ります。

コピー認証 - ドイツ外務省 (diplo.de)

※すぐに埋まってしまうので余裕をもって早めのタイミングで予約しましょう。

1か月後まで埋まってるなんてこともよくあります。

 

大使館HPに記載されているように、大学のアプライにコピー認証が必要な場合、願書を持ち込めば手数料は無料になります。

 

書類が複数ある場合は、まとめてホッチキス止めにされ、一番後ろのページにハンコが押されます。

コピー認証に必要な願書とは?

ドイツ語でAntragまたはBewerbungsformularです。

上述の①大学のHPから直接応募する場合には、HPにサインインすると、bewerben→応募する学部を選択すると様々な質問事項があり、それにこたえていくと最後にAntragが完成し、データを保存することができるのでそれを印刷して持っていけばOK。

②のuni-assist経由の場合には、書類のデータをページ上に登録し(この時点で認証はついていないものでいい)、支払いを済ませると願書が手に入ります。結局郵送もしなくてはならないので、認証のついたものは郵送する書類のみでOK。

 

<雑談>

私は大学時代にエアランゲン(南ドイツ)に1年間留学をしており、かなり好印象だったため、南ドイツを中心に志望し、今回、以下の大学院に応募しました(理由はわりとテキトウ、当初の志望順、結果は矢印より右)。

①パッサウ(街きれい)→LLM・不合格、欧州学・合格

②コンスタンツ(先輩のおすすめ)→欧州学・合格

オスナブリュックニーダーザクセン州・先生のおすすめ)→欧州学・合格

ハイデルベルク(知人のおすすめ)→政治学合格

バンベルク(入りやすいと聞いたため)→政治学不合格

アウクスブルク(なんとなく)→欧州学・合格

 

大学ではGermanistik(ドイツ学)を専攻していましたが、今回は様々な事情でPolitikwissenschaft(政治学)、Europa Studies(欧州学)、LLM(法学)で申し込んでいます。

とはいえ、大学院の場合、基本的には継続的な学問が想定されており、受験資格にも大学で専攻していること、となっているのがほとんどです。

 最初に不合格が続いていたので「うわ~~もうだめだ~~」と思っていたのですが、そのあと合格が続いたので安心しました。。。だいたい、大学の応募がスタートしてから応募をしたとすると、通常1か月半後くらいには結果が届きます。大学の担当者によると応募締め切りの2週間後までにはだいたい結果がくるそうです。

 

(4)郵送

コピー認証をゲットできたらドイツの大学、またはuni-assistの事務所に郵送します。

これはもう単純に郵便局に持ち込めばOK。

基本的に書類なので軽く、多額のお金は不要です。追跡可能にしましょう。

だいたい1セット1000円くらいかかります。

わたしは普通郵送?みたいなのにして、エクスプレスにはしなかったのですが、だいたい大学側に届くまで、2週間くらいかかりました。

あとは合格通知を待つのみですね。